酵素の発見

酵素研究はまだまだこれから

酵素は昔から使われてきました。

でも、昔の人は酵素について何も知りませんでした。

”何かが働いている”というのは知っていて利用はしていたのですが、その正体は全く知らなかったし、知ろうともしなかったのでしょう。

酵素が科学的に興味を持たれて調べられるようになったのは、約290年ぐらい前です。

イタリアの生物学者のスパランツァーは、人間の胃液を取り出して肉にかけて肉がとけることを発見したのです。

この肉を溶かす働きをするものを「ペブシン」と名付けました。

これが、タンパク質を分解・消化する酵素の最初の発見となったのです。

酵素の未来は明るい

当時の化学者にとって、酵素の発見は興味を引くものだったのでしょうが、解明するのはとても大変だったと思います。

何しろ、種類は多いし、働きも様々なのですから。

ですが、最初の発見を起点として、多くの化学者が酵素について興味を持ち始めて、調べ始めました。

すると、生物のあらゆる化学的な反応に酵素が関わっていることがわかってきたのです。

つまり、”酵素を知ること”は、”人間がどのように機能しているかを知ること”にながるということです。

今では酵素が数千種類もあることが知られています。

そして、その酵素の働きはまだまだ解明尽くされているわけではありません。

あまりにも数が多く、たくさんの働きが複雑に絡んでいるために、まだわからない点がたくさんあるんです。

酵素に関する新たな発見や発明が増えていくと思います。

例えば、酵素であらゆるガンやエイズなどの病気を簡単に治癒できるようになるかもしれません。

昨今、IPS細胞などの遺伝子科学が脚光を浴びていますが、酵素もそれに劣らず関心を持たれ続けていくはずです。